秋に深まりとともに目立ってきたジョロウグモ。巣を見ると、たいてい大きなメスと一緒に小さなオスが同居している。オスは一匹とは限らず、巣によっては3匹以上いることもある。
 オスはメスが幼体の時期から同居していてメスが最後の脱皮をして成体となった直後に交接すると聞き、その後も一緒にいるのはどうしたわけだろうと思っていたが、実際に観察してみると、オスは隙をうかがって何度もメスに接近しているようだ。巣に獲物がかかり、メスが食事をはじめた時がチャンスらしい。ずっと離れていたオスが、ゆっくり近づいてきたと思ったら、素速くメスの懐に潜り込み、触肢をメスの交尾器にくっつけた。オスは、事前に精子を触肢の袋に移しているのだ。それでクモの場合は、交尾ではなく交接という。

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