今日は思いもかけず、イタヤハマキチョッキリの揺籃づくりを、途中からだが2例観察することができた。
 イタヤハマキチョッキリはオスがメスの産卵までつきあい、その後、揺藍の完成を待たずに去っていく。
 イタヤハマキチョッキリの揺籃づくりは設計図があるのだろうかと疑いたくなる。産室を作って産卵後、付近の葉をたぐり寄せて、揺藍にくっつけていく。途中で葉がうまくつかないと、その葉の葉柄を切りに行ったりする。なんだか押っつけ大工で仕事をしているようだ。ぼくに似ているかなとも思った。それでも何とか形を作るのだから、プログラミングされた部分は曖昧なところまでで、あとはその場次第でどうにでもなるようになっているのだと思う。考えてやっているのかな?
 揺藍が完成に近づいたときに、カニグモの仲間がやってきた。そのカニグモはイタヤハマキチョッキリをくわえていた。これなら襲われる心配はないと一安心。けれど食べ終わると、今度は今仕事中のこの揺藍を上から伝って下りてきた。完全に狙っている仕草だ。目はそれほどよく見えないはずだから、匂いでわかるのだろうか。そーっと下にまわると。仕事中のチョッキリの真ん前に来た。しばらく様子をうかがい、頭部が上に出たとたんに噛みついたのだ。この一部始終はビデオに収められた。
 今日は他にウチスズメの威嚇、ガザミグモの交接。前へのボタンでどうぞ。

◎ビデオで贈る海野和男の 昆虫教室 。第46回「ハチは刺す?アリは噛む?」。