同行の工藤さん親子、特にお父さんはエビが大好物。というわけで毎日のように生きたエビのビール蒸しを食すことになった。
 ベトナムはブラックタイガーの養殖が盛んで、日本のスーパーで売られている冷凍のエビのかなりの部分がベトナム産だ。エビはぼくが子どもの頃は大変な高級食材。かってアジアでもエビは高騰したのだが、最近は養殖物が多くなり、値段は世界的に安値安定である。かってアジアでは安かったカニが、今はどこでも値段が高い。
 しかし生きたエビとなるとこれは輸送の関係で産地の近くか、日本のように流通が整っている場所でなければ食べられない。マレーシアあたりでも海に面したペナンでは生きたエビが普通に食べられるが、山の中の町では、まず不可能である。ところがベトナムでは海から離れたバオロックでも生きたエビが普通に食べられる。これは贅沢なことである。しかも値段が安い。写真のエビは一鍋500gで500円、ビールをかけて蓋をして色が変わったら食べる。シンガポールでは紹興酒をかけて蒸すのだが、ベトナムではビールだ。
 ところでベトナムの流通がマレーシア以上に発達しているとは思えないので、ネットで調べてみるとエビの養殖は淡水でも可能らしい。ということは淡水養殖のエビなのだろうか?ぼくもエビは好物だが、マングローブ林地帯で養殖がはじまった経緯などもあり、養殖に対する批判や問題提起も多いようだ。調べた過程で、オニテナガエビがベトナムで淡水養殖されていることを知った。オニテナガエビはフレッシュウォーターロブスターとも呼ばれ、ぼくの最も好むエビでもある。インドネシアやマレーシア、スリランカなどでこの仲間の天然物を食べたことがあるが、とてもおいしかった。今回はテナガエビが食べられなかったのは残念だった。
 実は昨日は、沖縄の湊さんからいただいた生きた車エビ1kgのうち、半分ぐらいをビール蒸しにしてみた。こちらは沖縄での海で養殖されたエビだ。ベトナムのものより小型で大変においしかった。頂き物を値踏みしてしてはいけないが、日本では生きエビはベトナムの10倍の値段がする。

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