美しい絹織物はカイコの繭からとれる絹糸で織られています。カイコは野生のクワゴを飼い慣らしたものではないかと考えられています。皆さんも学校でカイコを飼育したことはありませんか。カイコの幼虫は、飼育ケースの蓋をしなくても逃げ出さないのでとても飼いやすい昆虫です。人が長年飼って改良することで、質の良い絹糸がたくさんとれるカイコができあがったのです。
 日本では古くからカイコが飼育され、絹は江戸時代から輸出の花形で、今から70年ぐらい前の1930年代は年に40万トンもの繭が生産されていたと言います。絹は日本の輸出の花形だったのです。カイコはお蚕様と呼ばれて大切にされていました。
 カイコはアゲハチョウなどと同じチョウ目の昆虫です。幼虫はクワの葉しか食べません。だからカイコを飼うには桑を育てることからはじめます。蛹になるときに繭を作ります。カイコの幼虫は口から出した細い糸で繭を作るのです。カイコの幼虫は1個の繭を作るのに1、000~2、500mものつながった糸を出すのです。絹糸はカイコガ出す糸を何本も束ねて作られます。
 昔の日本ではカイコの研究をする蚕糸専門学校などもあり、飼育法の確立や、良質の絹を出す色々な品種が作られました。日本のカイコの研究は今でも世界一といわれています。けれど20年ぐらい前からカイコを飼う農家はどんどん減っていきました。中国などで安い絹が生産され、日本は太刀打ちができなくなってしまったからです。そして2005年には繭の生産はわずか620トンになってしまったそうです。

カイコの成虫の顔。カイコはチョウ目の昆虫でガの仲間田。写真下は幼虫が繭を作っているところ。

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