この1週間ほどとても暖かな日が続いたので、小諸の季節はずいぶん進んでいた。カタクリの花は終わり、桜も満開を過ぎたところだ。
 2週間前には芽を出していなかったウスバサイシンも大きく葉を拡げ、ヒメギフチョウもそろそろ終わりの時期だ。
 道ばたのタンポポにやってきたヒメギフチョウのメスを撮った。OM-Dの12−50,マクロモードで撮った。拡大してみると鱗粉も見える。はなかなかシャープだ。
 上はD800、70-300で撮影したオス。カキドオシの花に、まだ比較的綺麗なオスがいた。発生後、先週の木金と天気が悪かった。その間にウスバサイシンはすっかり葉を伸ばしてしまっているから、メスがちゃんと産卵ができたかがちょっと心配だ。
  ブルーバックスから発売された 巨大津波は生態系をどう変えたか という本を読んだ。著者の永幡嘉之はぼくもよく知っている方だが、ご家族の実家も被災された中で、よくぞ克明に記録されたものと思う。震災当日は小笠原におられて、ご家族の無事を確認すると、すぐに調査活動に入られたのだ。彼をそこまで駆り立てたものは何か?
 ヒヌマイトトンボはどうなったのかなどという軽い気持ちで本を開いたのだが、津波被災地の昆虫や植物を克明に記録し、これから生態系がどうなっていくのかを考えさせられる本だ。
 「復興」の名の下に進む新たな大型プロジェクトは真の復興となり得るか。など生態学者の立場から書かれている。復興というと、それに対する批判めいた意見をなかなか言えないものだが。率直に書かれている。1年間飛び回って撮影し、考えたことから発せられている本書は重みがある。