はじめてマレーシアに行った1969年。この日は朝クアラルンプルをでて,カメロンハイランドを日帰りで往復した。当時は高速がなく,クアラからタパーまで3時間以上かかった。アカエリトリバネが目的だったので,イスカンダールの滝までしか行かなかった。
 11マイルに小さな川が道を横切るところがあって,そこをアカエリが飛んでいたので,車を降りた。見ると先客がいた。中国系のおじさんでバタフライキングと名乗った。
 タナラタに行けばチョウがたくさんいるといわれて,そのおじさんを乗せてタナラタまで行くはめになってしまった。どうやら、車で送ってもらいたかったのと、チョウを買って欲しかったのだ。戦争中山田大佐のコックをしていたと語った。坂口晃平氏から図解入りで,バイオリンムシの幼虫と成虫を採ってくれという手紙も見せてくれた。当時は、まだ日本人で直接カメロンを訪れた人はごく少数であっただろう。けれど早くアカエリを見たいから、早々に引き上げることにした。
 一番手前の建物に今でも虫屋が良くとまる安ホテルがある。町はここまでしかなかった。バタフライキングは少し手前の左側の小さな小屋に住んでいた。反対側はガソリンスタンドで,10年ほど前になくなってしまった。ぼくの借りた車はブルーバード。下の写真はイスカンダールの滝1969
オリンパスプラザが5月に新宿に移り 東京オープニングウイークス が行われる。5月10日日曜、13時から、ぼくも「写真で伝えたいこと 小諸日記」と題して昆虫の擬態の話をする。