およそ1ヘクタールのこの広い庭は別世界である。ファーブルがあちこちから集めた珍しい植物やハチの蜜源となる植物が植えられ、四季おりおりの花が咲き、昆虫がきわめて多い。ここだけが緑豊かなので、虫たちが集まってくるのである。
建物の手前には温室がある。これもファーブルが作らせたもので、冬に南国の植物の避難場所として使ったり、松の行列毛虫の研究をしたところだ。建物の前には大きなプラタナスの木があり、涼しい木陰を作っている。アルマスの庭は建物のすぐ前に入口がある。入ると左手に池があり、トンボが舞っている。庭にはさまざまな植物が植えられているが、その多くが昆虫の蜜源として役立つものである。だから春から夏にかけてはおびただしい数のハチが飛び交い、ハナムグリやハナカミキリなど花の蜜や花粉に集まる昆虫が多く見られる。まさにインセクトガーデンである。
◎フランス取材中のため小諸日記の更新が滞るかと思います、そこでファーブルの生まれ故郷や虫たちを前もって準備した原稿で更新することにします。写真はほとんどが20年近く前の取材時のものです。現地からのその日のレポートも時々はいるのではと思いますのでご期待ください。
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