ヤママユは翅を横に広げると15cmほどもあるガの仲間です。北海道から九州のの雑木林に生息し、幼虫は大きな青虫でクヌギやコナラなどの葉を食べます。成虫は年1回、8月に羽化してきます。繭から上質の絹糸がとれ、絹糸をとるために飼育しているところもあります。
 昆虫記を書いたファーブルは、ある夜家の中にヤママユの仲間のオオクジャクサンのオスがたくさん飛び回ってびっくりしました。メスが匂いを出してオスを呼んだのだろうと考えたファーブルはいろいろな実験をして、そのことを確かめました。今ではその匂いはフェロモンと呼ばれ、羽化したばかりのメスが、おしりにあるフェロモン腺と呼ばれる器官から出すことがわかっています。
 ヤママユのオスの触角は、まるで鳥の羽毛のような形をしています。これはメスの匂いをかぎつけるためのアンテナです。面積を広げることで遠くから匂いをかぎつけることができるのです。
 ぼくも、その様子をビデオに撮ろうとたくさんのヤママユを飼育して、羽化したメスを籠に入れて観察することにしました。明かりをつけると、せっかくやってきたオスが逃げてしまったりしてなかなかうまくいかなかったのですが、暗闇でも見えるカメラをセットして、室内から観察したらうまくいきました。どこからともなく、何匹ものオスが籠のまわりに集まってくるのは、とても神秘的な光景でした。
大きなオスの触角と交尾しようとメスのところにやってきたヤママユのオス

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